ビーンズふくしまが福島県より受託した「ふくしま子ども支援センター」で県内外避難者支援コーディネーターをしています。具体的には、県内外に避難された母子の支援を担当しています。
連携している団体さんと一緒に、避難しているご家族が避難先でも心穏やかに生活できるようにお子さんたちが健やかに成長できるようにサポート、お手伝いをしています。交流会では必ず避難先の支援団体さんと一緒に場づくりをします。その地域で暮らすための情報提供をしていただき、顔のみえる安心感を大切にしています。さまざまなママ達のニーズに応えられるよう就労や住居、弁護士などの専門機関にもご協力をいただきます。また託児がある場所で、ママたちに自由に思いを話してもらっています。震災から時間が経過して、一人ひとり状況や考え方が多様になりました。様々な判断に迫られているという状況を感じます。ニーズや思いを受け止めるため、直接お話を伺うことを大切にしています。
得られたニーズや状況は、ほかの支援団体や行政にレポートし、今後の支援につなげていきます。

県外で避難しているママたちに会いに行きます。私も同じ福島のママという立場だからではないかと思うのですが、避難してるしてない関係なく、いろいろな話をしてくれます。
ママ達とは、あのとき大変な思いをした「同士」だと思っています。困ったことあれば一緒にいろいろな方法を考える。その結果、そのママが一歩前に進んだときに、とても良かったと感じます。子どもが喋ってくれたとか、小学校の役員を勇気をもって引き受けたら友達ができたとか、旦那さんと仲良くなれたとか生活の中のほんとにささいな一歩。大きな決断もあるけど、日常生活においてのほんのささいなことを一緒に考えるということを大切にしています。
交流会が終わり笑顔になったママを見送るときに仕事のやりがいを感じます。

支援者の人材育成に興味があります。教育福祉の基礎をしっかりと理解した人材が足りていないと感じています。
もちろん子どもの成長や発達、心理学的なことも大切です。ですが一番は、支援対象の気持ちに寄り添える人材を育成したい。寄り添うって簡単に使いますが実はすごく難しいことで、その具体的なことを伝えていけたら。様々な職業に共通して大切な部分になってくるのではないでしょうか？相手の話を聴くことが基本となります。お母さんと同じ目線に立って、一緒に考えたり、一緒にやってみる。そして尊重すること。多様な選択があり、答えはない。だから尊重する。同じ目線に立って受け止めることで想像できるようになってくる。想像力をはたらかせることはとても重要になってきます。ですからママがどのような決断をしても応援します。課題を自分事化してくってプロセスに似てると思います。仲間と共に仕事を通じてこのことを学び、成長する。これをもっと多くの人たちと実現させていきたいですね。