福島民友新聞家庭版「Me&You」28年4月号に掲載されました

おもしろそう 理事長 若月 ちよ

皆さんは、今「おもしろそう」って思えることありますか。「あれ」 ってなんだろう┈、「これ」はどういうことだろう┈と興味を持つことって、日常の中でどれくらいありますか?

子どもたちは、毎日さまざまな新しいことと出会います。初めて見ること、初めて聞くこと、初めて出会うこと┈そのひとつひとつが、何だろうという好奇心をくすぐる出来事であり、「あれなに」「これなに」「どうして」┈という言葉として現れてきます。
その言葉をまわりの大人たちがどう受け止めるかで、その後の子ども たちの「学ぶ」意欲が変わってきます。

「あれなあに?」と問われた時、皆さんはどうしますか。「あれはね、○○だよ」と答えてあげる、それはそれでOKです。でも、そこで一緒に考えたり、調べたりするのはどうでしょう。
考えたり、調べたりして「あれ」が何かわかった時に、「知ること」のおもしろさを感じることができます。そうです、「わかること」「学ぶこと」のおもしろさを知ることになるのです。子どもの好奇心を上手に育んで、「おもしろそう」って思えることがたくさんできたら、それは意欲につながります。集中力にもつながります。

我が家の子どもたちが小学校の頃、近くの川がどこから流れてきているのだろうと、一緒に自転車で川をたどっていったことがありました。住宅街や林の中を捜しながら、時には地中を流れている川を地図で捜しながら、親子で迷いながらも上流までたどり着きました。今思うと、子どもたちより私の方がおもしろがっていたように思います。

まわりの大人が、いろいろなことに興味を持って、「おもしろそう」と思うことをたくさんもっていたら、子どもたちも自然といろいろなことに興味を持ってくるのではないでしょうか。うちの子は意欲がない、ではなくて、一緒に興味が持てるものを見つけてみたらどうでしょう。「おもしろそう」って思えること、まわりにたくさんありますよ。

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