福島民友新聞家庭版「Me&You」27年2月号に掲載されました

小さな芽~「愛されている」という力~ 理事長 若月 ちよ

自分が「愛されている」存在であると思えることは、とても大切です。

人の成長を木に例えた時、強風に耐えることができるような太く大きな木に育っていくためには、根をしっかりと大地に張っていなくてはなりません。その根っことなるものが、「自分は愛されている大切な存在なのだ」という気持ちです。その根がしっかりと張っていれば、少々の風では倒れません。それが安心になり、 自信になり、自己肯定感となって、枝を伸ばし、葉を茂らせ、実を付けていくのです。

性教育についてお話をさせていただく機会が時々あるのですが…
性教育について学び、広めていく活動(「かたくりの会」と言います)をしています・・・性教育のお話をするときに必ず、「あなたは愛されて、望まれて生まれた大切な存在」と子どもたちには伝えています。
そして、お母さんやお父さんには、子どもに「愛しているよ」「大好きだよ」「大切な存在だよ」と、ちゃんと伝えてください、と話しています。
親にとっては、子どもは大切な存在、愛している存在であることは当たり前、そんなこと言葉にしなくても、と思うかもしれません。でも子どもにとっては、あらためてお父さんやお母さんから、態度や言葉で「愛されている」ことを伝えてもらわないと、伝わらないこともあるのです。ですから、それはとても大事なことなのです。
ですから、ちょっと内緒の話ですが、きょうだいがいる場合は、それぞれの子どもたちに「一番大好きだよ」と伝えてください、もちろん、他の子がいない時に、それぞれに、ですよ。

自分が「愛されている」存在であると思えることは、子どもだけではなく、私たち大人にとっても、必要なことです。自分の存在価値、誰かに認められ、自分自身が存在してもいいのだと思える絶対的な安心…
これは、生きていくために必要な、基本的な力となっていくのです。

言葉と態度で「愛している」「大切だよ」と伝えてください。子どもたちに、そして、パートナーにも。

small_bud_feb_27