今年の夏、「特定非営利活動法人フリースクール全国ネットワーク」、「特定非営利活動法人日本冒険遊び場づくり協会」、「多様な学びプロジェクト」は、夏休み明けの子ども達の自死を防ぐ「学校ムリでもここがあるよ2019キャンペーン」を共同で行います。
政府の「2019年自死対策白書」によると、全世代の「自死者総数」と「自死死亡率」は減少していますが、2018年に自死した19歳以下は前年比32人増の599人、「自死死亡率」も統計を取り始めた1978年以降最悪となったそうです。大人の自死が減っている一方で、10代の自死は2010年以降増加し続けています。
特に夏休み明けの子どもの自死率が高く、そのことから学校という場が、子ども達にとって死を選ぶほどの心の負担になり、また周囲にそのことを相談できる関係がないことが感じられます。学校に行きづらさを抱えながら通っている子が中学生の約1割程度存在していることも、最近の調査でも明らかになっています(2018「不登校傾向にある子どもの実態調査」日本財団)。
私たちは、追いつめられて死を選ぶ子ども達をなくしたい
「死ぬほどつらいなら逃げてもいいよ」とマスコミからも聞かれるようになりました。 でも、子ども達はどこに逃げればいいのでしょうか?
相談する人や居場所がない、学校に行くのがつらい、生きづらいと考える子ども達に、 私たち大人は何ができるのでしょうか?
そのような状況の中、ビーンズふくしまとしても、この時期にできることとして、「学校ムリでもここがあるよ2019キャンペーン」に参加いたします。
みなさんご存じのとおり、ビーンズはフリースクールや相談など学校に行きづらかったり悩んでしまったりした子やそのご家族の相談や居場所づくりに取り組んでおりますので、まだそのような取り組みがあることを知らない方、苦しさや葛藤の中にある子どもや保護者の方に少しでも敷居を下げて、居場所の存在や一緒に考えてくれる場所があることを知っていただきつながってもらいたいとという思いから、このキャンペーンを通しての周知と取組を進めていきます。